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世界『リンドブルク』
その中の一国『ヤマト』。
物語はその中の古武術道場から始まる
物静かな道場から響くのは空を斬る音。
道場の中では一人の少年が二振りの木刀を振るっている。
通常の木刀より長さを詰められたもの―――小太刀を振るうは女性を思わせる柔和な顔つき、その双眸はたれ目ながらも刀剣のような鋭さを持っていた。
身体つきは華奢のように見えてかなり鍛え上げられている。身の丈170程度。
少女もとい少年―――聖 勇(ヒジリ ユウ)は日課である朝の鍛錬を終えようとしていた。
「体術、剣術はもういいか…」
と呟いて勇は道場を後にした。
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