あなたは悪魔

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はぁ~ 顔を洗い、大きなため息。 ・・・また朝が来てしまった。また一日が始まる。憂鬱だぁー。 うぎゃあぁぁ~っと、奇声をあげながらうずくまるけど、状況が変わるわけじゃないので直ぐに立ち上がって鏡の中の自分を励ます。 「頑張れ。なるようになれるときがくればなんとかなる。」 意味不明だけど、なんとなく元気出た気がしないでもない。 「早くご飯食えって言ってるでしょーがー!!」 台所でおばあちゃんが騒いでる。 おのれ、短気め~、ただでさえ落ちてるってのに!さらに追い打ちをかけんでも!私は絶対短気にはならない! かたく心に誓い、これ以上鬼を怒らせないようにさっさとご飯を食べるとしよう。 お弁当よし。身仕度OK。歯磨きもした。ジャージも持った。あとは~あー!!・・・現実逃避はよそう。 このオシャレでも何でもない引き戸の玄関を開けて、行かなければならない。 日常と言う名の地獄に。 この戸の先に悪魔が待っているけれど。 「行ってきま~す。」 「待った!小夜子。あんた下痢止め忘れてるよ!」
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