あなたは悪魔

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おばぁちゃんのオニィィィィィィ! そういうことはこの引き戸を開ける前に言って欲しかった! 確かに昨日の夜、お腹痛で騒いだのは正真正銘この私。だからって(泣)だからってぇぇぇ(怒) 「何?お前腹こわしてんの?」 ぎゃぁぁぁぁ!!! やっぱ聞こえてたよ~ 「ちっ、違う!ゲリになったのは昨日!今朝は何とも・・・」 ・・・ゲリって言っちゃった・・・消えたい 「ばぁちゃんそれ頂戴。ホレ、サヤ。正○丸。」 ニヤリと顔を歪ませながら、オレンジ色した昨日の夜の私の救世主を目の前にちらつかせるのは、私の家の前に住む2歳上のおにいちゃん。 「お前は本当しょっちゅう腹こわすな。」 誰のせいだと思ってるんだこの悪魔めぇ~ 絶対精神的なもんが身体に異変をおこしてるんだぁ! 心の中で悪態をつきながら救世主を受けとる。無言なのは精一杯の反抗。 「んじゃ、ばぁちゃんこいつ連れてく。」 「あぁ、いつも悪いねぇ、小夜子!真君にちゃんとついて行くんだよ!」 酷い。おばぁちゃん、私高校2年生なのに。幼稚園児みたいに言わないで! お兄ちゃんもニッコリ笑って手を繋ぐのをやめて!
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