戦車

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三五式戦車 全長:7.05m 全幅:3.35m 全高:2.25m 全備重量:40.8t 速度  42.8Km 武装  ・主砲:三五式十糎半戦車砲  ・同機軸:三五式車載重機関銃  ・砲塔上面:九二式車載十三粍機関砲 乗員:4名  1960年代に入り、列強諸国の主力戦車の推移が105mm戦車砲を標準装備とした第ニ世代戦車の開発が進む中、日本も69年の関東州事変の機甲戦闘の教訓を取り入れた新型戦車の開発が行われていた。  陸軍の戦闘教義に基き、侵攻する敵国軍機甲部隊を国土の地理的用件から山岳地帯等で迎撃するため、車体を油気圧サスペンションにより前後左右の車高を上下20㎝まで調整できる姿勢制御装置を備え付けている。  レーザー測距儀及び弾道電子計算機能の付いた射撃管制装置の搭載により従来よりも戦車の射撃能力向上が図られている。主砲の105mm口径の三五式十糎戦車砲は一〇式重戦車の120mm砲に匹敵する攻撃力を有する。  形状と装甲には、一六式中戦車と同様に洗練された流線的な鋳造砲塔と避弾経始の傾斜装甲が用いられており装甲の厚さも同世代戦車と遜色がない。また、戦車の射撃能力向上と歩兵部隊携行の対戦車ミサイルの普及からの生存性向上を図るため、外装備として砲塔の両側面に発煙弾発射機を装備している。  三五式戦車はこれまでの中戦車の汎用性と重戦車の重火力を統合した主力戦車として全国の戦車師団と常設師団戦車連隊に配備された。これにより、重戦車から成る独立戦車旅団及び独立戦車連隊は廃止され、一〇式重戦車は予備戦車として第一線を退きモスボール保管される。 参考  日本   74式戦車  ドイツ   レオパルト1  
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