1.5章 無くしたもの

3/3
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
《数年後》 アレクセイ「シュヴァーン。」 シュヴァーンが報告を終え、騎士団長の執務室から退室しようとした時、アレクセイに名を呼ばれ、シュヴァーンは振り返ってアレクセイの方を見た。 シュヴァーン「なんでしょう?」 とシュヴァーンが尋ねると、アレクセイは机の上に小さなガラス瓶を出した。 シュヴァーンはガラス瓶から目を離せなくなった。 アレクセイ「クオイの森のなかで見つかったらしい。……その近くに死体が2つあったそうだ。」 とアレクセイが目を伏せながらシュヴァーン―否 ・・・・・・・・・・・・ シュヴァーンとしている男に言っているのだ。 シュヴァーンはなにも言わずに「失礼します」と告げて退室していった。 シュヴァーンはしばらくアレクセイに告げられたことが頭から離れなかった。 その為、シュヴァーンはしばらく2人の面影に似たものをなるべく見ないようにしていたのだ。  
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!