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《数年後》
アレクセイ「シュヴァーン。」
シュヴァーンが報告を終え、騎士団長の執務室から退室しようとした時、アレクセイに名を呼ばれ、シュヴァーンは振り返ってアレクセイの方を見た。
シュヴァーン「なんでしょう?」
とシュヴァーンが尋ねると、アレクセイは机の上に小さなガラス瓶を出した。
シュヴァーンはガラス瓶から目を離せなくなった。
アレクセイ「クオイの森のなかで見つかったらしい。……その近くに死体が2つあったそうだ。」
とアレクセイが目を伏せながらシュヴァーン―否
・・・・・・・・・・・・
シュヴァーンとしている男に言っているのだ。
シュヴァーンはなにも言わずに「失礼します」と告げて退室していった。
シュヴァーンはしばらくアレクセイに告げられたことが頭から離れなかった。
その為、シュヴァーンはしばらく2人の面影に似たものをなるべく見ないようにしていたのだ。
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