2章 嫉妬

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  ヴェルは軽い仮眠をとって、目を覚ますと外が騒がしかった。 ヴェルは騎士(ライラ)の格好になり、近くにいた騎士に声をかけた。 ヴェル「何事ですか?」 騎士A「ライラ隊長!どうやらダングレストに魔物が現れたようです!!それも、その魔物はけ、結界をすり抜けられるようです!」 ヴェル「!?なに?」 その言葉を聞いて、ヴェルは砲台に出た。 ダングレストの方を見ると、鳥型の魔物が飛んでいるのが見えた。 ヴェル「始祖の隷長……!!」 とヴェルは小さく呟いた。 ヴェルはその始祖の隷長の姿から目をそらせなかった。 騎士A「なぜ……結界を……。」 騎士B「ライラ隊長、アレクセイ団長閣下からの伝達です。『ヘラクレスでその魔物を撃退せよ』とのことです。」 ヴェル「!?」 と伝達を受け取った騎士がそう告げると、ヴェルは目を見張った。 ヴェルは母方の一族の使命を知っている だが…… ヴェル「……わかった。すぐに他の者達に砲撃の準備をするよう伝えてほしい。」 騎士A&B「はっ!」 と騎士2人は敬礼をして、その言葉を伝えるためにその場を去った。 ヴェル「…………。」 ヴェルはしばらく砲台から動かず、始祖の隷長を見ていた。  
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