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ヴェルは軽い仮眠をとって、目を覚ますと外が騒がしかった。
ヴェルは騎士(ライラ)の格好になり、近くにいた騎士に声をかけた。
ヴェル「何事ですか?」
騎士A「ライラ隊長!どうやらダングレストに魔物が現れたようです!!それも、その魔物はけ、結界をすり抜けられるようです!」
ヴェル「!?なに?」
その言葉を聞いて、ヴェルは砲台に出た。
ダングレストの方を見ると、鳥型の魔物が飛んでいるのが見えた。
ヴェル「始祖の隷長……!!」
とヴェルは小さく呟いた。
ヴェルはその始祖の隷長の姿から目をそらせなかった。
騎士A「なぜ……結界を……。」
騎士B「ライラ隊長、アレクセイ団長閣下からの伝達です。『ヘラクレスでその魔物を撃退せよ』とのことです。」
ヴェル「!?」
と伝達を受け取った騎士がそう告げると、ヴェルは目を見張った。
ヴェルは母方の一族の使命を知っている
だが……
ヴェル「……わかった。すぐに他の者達に砲撃の準備をするよう伝えてほしい。」
騎士A&B「はっ!」
と騎士2人は敬礼をして、その言葉を伝えるためにその場を去った。
ヴェル「…………。」
ヴェルはしばらく砲台から動かず、始祖の隷長を見ていた。
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