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「みちるちゃんこそ、痛かったでしょ?ごめんね、あんなことさせて」
すっぽりと収まる小さな手に、愛しさは募るばかりで。
無意識のうちにその手を引き寄せて、唇をそっと押し当てていた。
「ちょっ……」
みちるちゃんはびくりと体を跳ね上げて、小さな抵抗の声を上げた。
逃げようと引っ込む彼女の手を、逃すまいと握る手に力を込める。
「みちるちゃん」
……あぁ、ダメだ。
制御不能。
触れたい、もっと。
足りない、これじゃ。
優しくしたいのに、出来そうにない。
「キスしていい?」
その視線を絡めとるように真っ直ぐ射ぬいて言えば、みちるちゃんみるみるうちに大きく目を見開いた。
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