それを何と呼ぶ?

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「なんだ」 返ってきたのは、拍子抜けしたような声。 馬鹿にしているようにさえ聞こえて、俺は槙を見上げて睨んだ。 「なんだって、何さ」 「だって、それってアレでしょ?病気は病気でも、恋の病!」 何故か得意気にぴんっと人差し指を立てる槙を映しながら、きょとんとしてしまう。 こ、い? ……恋。 恋、って…… 「誰に?」 思わず真顔で尋ねてしまった。  
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