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それが恋だと言うのなら。
ぴったりと当てはまる女の子が1人だけ、居る。
気になって、会いたくて……
いつもさりげなく彼女の姿を探してる。
不機嫌な顔も勿論可愛いと思うけど、笑った顔も、まだ知らない色んな表情も、見たい。
知りたい。
知って、全部独り占めしたい。
そうか、これが“恋”。
俺は、彼女のことが好きなんだ。
その言葉を理解してしまったらもう、得体が知れなかったこの気持ちに、それ以外の言葉を当てはめようがない。
「よしっ!」
意気込んで声を上げ、勢いよく席を立つ。
すると、その勢いに驚いた槙が目を丸くして俺を見上げた。
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