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ホームルーム後の休み時間
もう一度静かに振り返って見た
(あっ…まだ寝てる…)
教室中が騒がしくなってきても起きない
ある意味自分に似てるとこあると思う
(私もロイが起こしに来てもなかなか起きないからね♪)
自慢にもならないことが似ていると勝手に思って幸せに浸る
ちょっとズレてる亜音
教室の片隅が騒がしさを増す
『ねぇ~間宮君は彼女いるの?』
『ねぇ~携帯番号交換しよ?』
『ねぇねぇ今日カラオケ行こうよ?』
『間宮~お前可愛いいっつうか綺麗っつうか男の俺でもヤベェよ♪』
男女入り乱れて零音に群がっている
前から居る設定なのに…零音の容姿はそれを越えてるのか?
バンパイアとしての才能なのか…
ちょっと羨ましげに指をくわえて見る亜音
(零音くらい可愛かったらな…
なんで双子なのに似てないんだろ…?
受け継いだ血のせいかな…)
零音は母親家系似バンパイア
勿論容姿は綺麗で色白
相手を虜にする目力というものがある
(まぁこれは血を飲む時のみ出来るらしいけど…)
羨ましい限りだ
私なんか…パパの家系に似たもんだからいやらしいことが一種の食糧で…
まだ半人前の私としては巷のエロオーラはオヤツのようなくらいのもの
大人になったら自らの肉体で相手と交わり淫というご飯を食べないといけない特異体質…
その能力に容姿は関係ないから、零音みたいに綺麗なわけでもない…
救われるのがちょっとパパも昔はイケメンという部類だったらしい…
(本人曰く…)
双子といえど二卵性
能力も違えば容姿も違う
どこに行っても蝶よ花よと持て囃される零音がちょぴり羨ましかった
(でもいいの!!
沢山の人間にモテたいわけじゃない!!
今日私は運命の人に出逢えた♪
私の淫パワーは彼のみに向けられるんだから!!
きっと美味しいんだろうなぁ~♪)
また身体の向きを戻し櫂斗の周りの匂いを嗅ぐ
クンクン♪
(蕩けそう~♪)
リンゴン!!とチャイムが鳴った
仕方なく身体の向きを変える
横目で見た凰上君はまだ気持ち良さそうに眠っていた
(起きてるとこ…見たいな♪)
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