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涼 「裕翔くん、…ごめん。」
ぎゅっと強く強く、
裕翔くんの温もりを
感じたくて仕方なくなった。
裕 「…ばか」
そう呟かれた裕翔くんの
腕が、俺を包み込んだ。
やっぱり、
俺が好きな裕翔くんだ。
俺のこと、
一番に分かってる。
ちゃんと、
ごめんの気持ちが伝わった。
そうじゃないとこんなにも強く
抱き締め返してくれないでしょ?
涼 「俺も裕翔くんとなら
どこでもいい」
裕 「無人島でも?」
涼 「うん、無人島でも
どこでもいい。
二人でいられるなら」
二人なら、
…裕翔くんがいれば、
俺は大丈夫。
裕 「…山ちゃん」
俺の肩にあごをのせて
小さく呟く裕翔くん。
涼 「なーに、裕翔くん?」
裕 「ずっと一緒にいてね」
ぎゅっと握られた手を
涼 「もちろん」
ぎゅっと握り返した。
俺が微笑むと
耳元で裕翔くんも
ふふっと笑う声がした。
『君とならどこへでも』
君といることが
俺の幸せだから。
((でもやっぱり無人島はやだっ))
((え!?裕翔くんなんでぇえ!?))
END
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