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僕に穴が開いちゃうくらい
真剣な、その眼差しは
僕の鼓動をさらに速める。
急に恥ずかしくなって
目線をずらした。
きっと、僕
今顔真っ赤だ…っ
恥ずかしくて仕方なくなって
顔まで伏せた。
すると、近付いてくる
山ちゃんの靴。
涼 「裕翔くん」
すぐ側で聞こえる声。
名前を呼ばれただけなのに
ドキドキがさらに高まる。
…僕は、
山ちゃんが好きなのかな?
伏せていた目を上げた。
大きな山ちゃんの瞳の中に
僕が映った。
涼 「好き、…裕翔くんが好き」
好き、ただ単純に。
裕 「僕も、…好き」
山ちゃんが好き、…単純に。
涼 「…まじでっ?
やべえ…嬉しすぎる」
だけど、
僕はこの後気がついてしまう。
急に抱き締められた身体が
…君を、受け入れなかった。
突き飛ばした山ちゃんを
見て感じた。
『好き』って何?
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