333人が本棚に入れています
本棚に追加
ちね 目線
裕 「僕は、山ちゃんのこと
傷つけたの…っ
期待だけさせて
…違うかった、なんて
僕…、最低なんだ…っ」
昨日のことを話し終わった途端
ポタポタと机に落ちる裕翔くんの涙。
…抱き締めたくなった。
だって、
僕さ…自惚れていいんでしょ?
好きなのは、
山ちゃんじゃなくて…。
知 「最低じゃないよ、
裕翔くんは優しいよ。
だって、僕
裕翔くんのこと
…好きなんだもん」
僕のこと、裕翔くんだって
好き。ってことでしょ?
裕 「ち、ねん…っ」
顔を上げた裕翔くんの
涙を流す姿があまりにも
綺麗だった。
知 「裕翔くんは?
僕のこと、好き?」
授業中なのに、
二人だけの世界に入ったみたいに
僕は君に夢中なの
裕 「…好き、大好き」
見えないように、
二人、手を握った。
知 「授業終わったら、
山ちゃんのとこ行こっか」
謝りにじゃないよ、
自慢じゃないよ、
いつも通りに話にいくだけ。
裕 「うん、」
ねえ、裕翔くん
明日晴れるんだって。
遊びにいこっ?
…3人でね、いこう。
END
最初のコメントを投稿しよう!