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「待って!」
僕は思った。
隆くんは本気だと。
隆くんは過去のやり直し方を
知っていると。
「なんだ?
まだ何か用?」
「隆くんは過去をやり直すって言ったよね?」
「あぁ。それがどうした?」
「僕も過去をやり直したいんだ!」
隆くんは怪訝そうな顔をした。
「なんで?」
「家族がバラバラになっちゃって…
どうにか家族を戻したいんだ!」
「生きてるんだろ?
自分でどうにかしろよ。
失ってないなら
未来なんていくらでも変えられる。」
「お母さんはね…。
お父さんは車にひかれて…」
自然と涙が流れた。
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