自分

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ほんの0.1秒 自分が周りに埋もれて 自分でも 自分のことが見えない日は 誰にでもあることで。 《集団》の中で 突然 足が下へ下へと。 固まっていない私の床だけが ずぶずぶと私を呑み込んでいく。 こんなにたくさんいるはずなのに だれも 私に気付いていない。 気付いてくれない。 水色の空、白い雲、 遠くのビルに 反射して輝く 太陽の光 木々の緑に溶けていく、空を横ぎる鳥の影 鮮やかすぎるほどの 色の湖のあなたたちの世界で わたしだけ モノクロで。 涙だって輝いてくれない。 海の深い青い底に 沈んでしまったんだ。
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