0人が本棚に入れています
本棚に追加
ほんの0.1秒
自分が周りに埋もれて
自分でも 自分のことが見えない日は
誰にでもあることで。
《集団》の中で
突然 足が下へ下へと。
固まっていない私の床だけが
ずぶずぶと私を呑み込んでいく。
こんなにたくさんいるはずなのに
だれも 私に気付いていない。
気付いてくれない。
水色の空、白い雲、
遠くのビルに 反射して輝く 太陽の光
木々の緑に溶けていく、空を横ぎる鳥の影
鮮やかすぎるほどの
色の湖のあなたたちの世界で
わたしだけ モノクロで。
涙だって輝いてくれない。
海の深い青い底に
沈んでしまったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!