学院の問題児達

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雨の国領内、魔法女学院。 その名前の通り女性だけが通う魔法を学ぶ学院だ。 雨の国に女性が多いことが大きな理由で、もう一つは魔法に長けているのが女性に多いということ。 男性は肉体を使った、いわゆる武具を扱うことに長けているのだ。 雨の国領内ではあるが、魔術国家からも近いのでそこから通う者も少なくはない。(魔術国家ではより洗練された育成ができるが、国独自の空気を嫌うものがこちらに通うようだ。) …………その学院の2階、とある教室。 「というわけで、魔法を使うということは自然に存在するあらゆる気を扱うことになります。…………それらを扱う点で、最も大事なものは何か。」 魔法について説明している、少しヒステリックな感じがする女教師は窓際に座って頬杖をつく青髪の少女に目をやる。 「…………そうね、メルシア。答えられる?」 「あ?」 不機嫌そうに返事する少女。 教師に対して、こんな返事をする彼女はいわゆる不良の部類に入るのだろう。 「あ?、じゃないでしょ。………答えられる?」 「わかんねぇよ、そんなの。………魔法に大事なのは気合いだろ、気合い。」 「はあ………、それじゃ曖昧過ぎるわよ。じゃあ、ミレイナ?」 教師は、一番前の席に座る髪にパーマがかかっていてメルシアとは対極に位置するようなお嬢様タイプのミレイナにふる。  
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