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くだらない話をしながら帰る二人。
美姫は世界でも有数の大富豪橘家のお嬢様だが、普通の高校に通い、徒歩と電車で通学している。
お嬢様学校に通ったり、執事に送迎されるのは肌に会わないのだ。
駅前のいつも咲と別れる交差点につき、信号待ちをする。
「じゃ、また明日ね!バイト頑張って!」
「うん!また明日ね!」
そういつもと変わらない挨拶を交わして別れる。
信号が青になり、駅へと歩き出した時だった…。
「危ないッ!!」
「えっ!?」
キキーッ
ドンッ
気づいた時には遅かった…。
信号無視した車が、物凄い速さで突っ込んできて、美姫を轢いたのだ。
「美姫―――っ!!」
咲が叫びながら駆け寄ってくるが、激痛で声すら出ない。
咲が何か言っているらしいが聞こえない…。
だんだん目の前が暗くなってきて、意識を手放した…。
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