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「あの娘…大丈夫か?」
「さあ…でも、変な格好してるし。かかわらん方が良い」
ザワザワと騒がしい声で、美姫は重たい瞼をゆっくり開いた。
「…ん?ここ…どこ?」
目を擦ってもう一度良く見てみる…が、まるで映画のセットのような街並みに、着物を着た人々が目に映った。
「は?なんで?私は東京に居たはず。それに車に轢かれて…って痛くない?」
ブンブンと腕を回してみるが、痛いどころかいつもと全く変わりなかった。
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