序章

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綺麗な夕日が空を茜色に染め上げる放課後――。 この物語の主人公、橘 美姫は校舎裏の大きな桜の木の下に呼び出されていた。 全くもって、ベタな話だが、この桜の木の下で告白して成功すると、その愛は永遠になる…とかなんとかいうジンクスがある。 そんなジンクスの噂を知ってるのか知らないのかはわからないが、美姫は手紙の主を待っていた。 「ったく、呼び出しといて待たせんのかよ!」 そう…イライラしながら待っていた。
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