1、橋本優介

16/37
前へ
/52ページ
次へ
「―っ!やだっ」 私は体をのけぞらせ 優君の手から逃れた 「…ごめん」 優君はそう言って顔を伏せた 若干雰囲気に飲まれ掛けていた私は 大きく息を吸い ゆっくりと吐き出して 平常心を取り戻す 「ごめん、でもやっぱりまだ無理だよ」 私は優君をじっと見ながら そう言った 優君は顔をあげ私を見る 気まずい空気が流れ 長い時間がすぎたように感じたとき 優君が申し訳なさそうに 目を伏せながら言葉を発した
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加