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「ごめん。でも、俺そろそろ我慢できない…。」
「そんなこと言われたって…。私、怖いもん…」
優君の言葉に
私も申し訳なさを感じたが
応えることはできないと告げる
それからはどちらも言葉を発することなく
結局気まずい雰囲気のまま
私は家に帰ることにした
「ただいま」
誰もいない家の鍵をあけて私は少しの寂しさを感じる
お風呂にはいり
用意されている晩御飯を
食べた
それから
自分の部屋に行き布団に入る
やっぱりしなきゃ駄目なのかな
しなきゃやっぱりいらなくなるかな
必要とされるなら
仕方ないかな
我慢しなきゃだよね
我慢したら
必要としてくれるよね…
独りは怖い
だから
仕方ないよね
いつの間にか
流れていた涙が
布団に小さなシミを作る
私はそのまま眠りについた
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