1、橋本優介

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「優介とどんな感じ?」 朝、学校の教室で 理絵が開口一番にそう聞いてきた 「おはよ。どんな感じって…別に、これといってかわりはないよ?」 私は理絵に笑いかけながら 自分の席にむかう 「した?」 「…は?」 理絵が真剣になって聞いてきた言葉に 私は一瞬戸惑って それでもすぐに平静を取り戻し否定する 「へぇ。珍しいな。あいつ手が早いのに」 大事にされてるんだ そう言って理絵は自分の席に戻っていった 私は鞄を置き 理絵の席にむかう 理絵の言葉を脳内で反芻させながら 「手、早いの?」 私がそう聞くと 理絵は 笑いに含みを持たせながら 早いよとかえしてきた 気をつけなよ。理絵はそれだけ言うと 机に突っ伏したので 私は自分の席に戻ることにした
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