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「由紀お待たせ」
帰り支度を済ませた友人が
私の席まで歩いてくる
誰もいなくなった教室はあまりに静かで
声が響く
「いや構わないよ。帰ろうか」
窓から差し込む夕日に顔を赤く染められながら
私は笑顔で返事をした
帰り道に彼女は
ダブルデートをしようともちかけてきた
私は彼女がとても楽しげにその話をするので
勿論と返答し、日程などの
細かいものを決めていった
そして
いつもの別れ道
お互いに手を振り
それぞれの家へ帰っていった
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