【上ノ巻】脱山川流戦国群雄記

尾張奪還

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三日後。

西方寺。

藤堂家と徳川家の和睦の話し合いが行なわれる場所である。

我が藤堂家からは、俺と氏真、義平が出席する。

一方徳川家からは、家康、酒井忠次、そして本多正信が出席すると言って来た。

俺達が寺に到着した時には、すでに徳川方は会見の席に着いていた。

「遅くなって申し訳ない。ワシが藤堂相模一虎じゃ。家康殿と会うのは二度目じゃったな。」

家康「はい。お久し振りにございます。」

この話し方一つとっても、今の両家の立場が鮮明に分かる。