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本多がチラチラと俺の方を見ているのに気付いたが、無視してやった。
皆が席につくと同時に和睦の話し合いが始まった。
氏真「さっそくですが、先日の我らの使者が言っていた通り、我が藤堂家としては徳川家と和睦を結びたいと思っておる。」
忠次「徳川家としても異存ございません。」
話し合いは主に、今川氏真、酒井忠次の二人で進められる。
忠次「それで藤堂家には何か条件がおありでしょうか?」
先の使者には、条件については何も言わせていなかった。ただ和睦の話し合いをしたいとだけ言わせていた。
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