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「家康殿には、なかなか決心がつかないようだ。家臣思いじゃのー。」
「では、その家康殿の背中を押して進ぜよう。これを見て下され。」
俺は、数日前に渡された本多からの密書を家康に見せた。
本多の表情が明らかに変わった。
家康「これは…。」
「先日、そこにいる本多殿の使者に渡された密書じゃ。」
家康「…。」
本多「殿、そのようなもの、贋物に決まっております。私がそのようなことを考えていないのは、殿もよくご存知のはず。明らかに藤堂家の謀略です。」
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