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「武藤殿、晴信殿に相分かったとお伝え下され。」
武藤「畏まりました。」
義平「殿、よろしいのですか?甲斐に行くなどと…。」
「義平よ、心配ない。信親殿もそのように言ってきておる。」
紀之介「ですが、山本勘介がまた何を企んでいることやら…。」
「これ、紀之介。使者殿の前でそのような。」
紀之介「これは失礼しました。」
武藤「いえ。藤堂家の皆様がそのように考えられるのも致し方ないことかと思いまする。」
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