【上ノ巻】脱山川流戦国群雄記

同盟

義平「それにしても出迎えもなしとはな…。」

「そうじゃのー。」

と言っていると、この前使者として岐阜城に来た、武藤喜兵衛が現れた。

武藤「これはこれは、藤堂様。お出迎えもせずに申し訳ございません。」

「いや、よい。それでどうすればよいのじゃ？」

武藤「一先ず我が屋敷へお越し下さい。兵の皆様は近くの寺で休息してもらいます。」

「そうか…。では案内を頼む。」

武藤「はっ。」

その日は俺達は武藤喜兵衛の屋敷に泊まり、次の日に躑躅ヶ崎館にて、武田信玄と対面、そして同盟の話し合いを行なうこととなった。