同盟

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条件は、 ・武田家が上杉に攻められた場合、藤堂家は援軍を出す。 ・その見返りとして、それに見合う金を藤堂家に提供する。 となった。 人質の交換も議題に上がったが、我が藤堂家には人質に出せるような者がおらず、取り止めとなった。 人質を交換していないということは、それだけ結びつきが弱くなるということだが、上杉包囲網を敷くまでの繋ぎということで武田家も納得した。 恐らく包囲網が敷かれる時には、人質交換もしなければならなくなりそうである。 先の心配は様々あるが、とりあえず東の脅威を取り除くことができた。 そして武田信玄が信頼できる人物であることも分かった。 実りのある甲斐行きであった。
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