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長秀「左様でございますか…。でも何故殿はそこまで徳川に肩入れをするのです?」
「肩入れか…。」
(何て言えばいいのか…。徳川家康が史実では天下人になるくらい凄い奴だからっていうのは言えねぇし。)
「…長秀は、織田家に人質としていた家康、当時は竹千代か、とは会ったことはあるか?」
長秀「ございます。何やらいつも下を向いていた印象がございます。そして我らに対して子供ながらに気を使っておりました。」
「左様であるか…。家康は幼い頃から人質として暮らしていた。最初は織田家。その後、人質交換を経て今川家へと移った。今川家では随分辛い目にあったそうだ。」
長秀「…。」
「今は戦国の御世だ。別段可哀そうなどとは思わない。じゃが、小さい時にそのような経験をしてきた者は、必ずや他の者にはそのような経験をさせるようなことはすまい。」
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