忠義の心

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「此度のことも、以前のことも、家康自身が幼い為に、家臣にいいように操られていただけじゃ。もちろん幼いといっても当主じゃ。そのような言い訳はできまい。」 「そのことは今後、我が藤堂家で働くことによって償わせたい。あ奴は必ず藤堂家の為になる男じゃ。頼む、長秀よ。何とか尾張衆を説得してくれまいか?」 長秀「殿がそこまで肩入れしているとは…。分かりました。尾張衆に関しては、某にお任せ下さりませ。」 「そうか。分かってくれたか。恩に着るぞ、長秀。」 長秀「何をおっしゃいます。殿のお心に沿うことこそ、家臣の務めにございます。」 「では頼むぞ。」 こうして、尾張衆対策を終えた我らは、岡崎城へと急いだ。
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