忠義の心

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家康「願いを言う立場にないことは分かっております。しかし、何卒、我が家臣をお助け下され。その代わりに我が首を差し上げます。」 「何とっ、家康殿の首を…。」 家康「この家康、伏してお願い申し上げます。」 その時、急に障子が開いて、何人もの徳川家家臣が雪崩れ込んできた。 「主ら、何用ぞっ。」 すると、先頭で入ってきた酒井忠次が、 忠次「藤堂様、無礼の段、平にご容赦の程を。何卒、我が首を差し上げますので、家康様の命だけはお助け下され。」 と言ってきた。
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