忠義の心

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「分かっておる。家康殿も家臣らも死なせはせん。平八郎よ、そこまでじゃ。」 そういうと、平八郎はホッとしたのか、その場にへたり込んでしまった。 まだ若いということであろう。 「皆の命は助ける。殺しはしない。安心致せ。」 家康「有難きお言葉にございます。」 家康が伏すと、それに釣られて家臣らも伏す。 家康「藤堂様。我ら徳川が藤堂家に行った所業、許されるものではないことは分かっております。」
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