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「駄目じゃ駄目じゃ。平八郎の声が小さい。そんなことでは合戦場で声が届かんぞ?」
平八郎「申し訳ございません。」
この平八郎、本多平八郎忠勝、若干十六才。先の徳川との戦にて、近習として貰い受けた。
岐阜城に帰ってからは、毎日俺の傍で仕えさせている。
数日一緒に暮らしてみて、すぐに気付いた。
こいつのあまりの真面目さに。
兎に角俺が話しかけるまで、何も話さない。自ら話かけることは皆無といっていい。
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