10403人が本棚に入れています
本棚に追加
善秀「そうですか。」
(何か顔が暗くなったな。武士嫌いなのか。)
善秀「どうでしょう?本日は夕餉を召し上がっていかれては。少しお話をしたいですし。」
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えてご馳走になります。」
そう返事をして、善秀さんの後について行く。
(まぁ、精進料理的なやつだろう。期待せずに行くか。)
障子を開けて部屋に入ると、二人分の料理が向かい合って並んでいた。
ちと驚いたことがあって、善秀さんの部屋に畳が敷いてあったのだ。
(ここに来て初めての畳だな。井草の香りが懐かしく感じるな。やっぱり日本人だな、俺。)
最初のコメントを投稿しよう!