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善秀「相模さんは、20年前に畿内で起きた一揆については知っておられますか?」
「恥ずかしながら、知りません。」
(本読んどけばよかったな。クソっ。ここんとこ漁と日本語の勉強ばかりで、「山川」と「戦国史」読むの疎かにしちまった。)
善秀「その一揆に私も参加していたのです。」
「…」
善秀「私の号令一つで、老若男女問わず、門徒達が一斉に三好軍に向かって笑いながら突っ込んで行くのです。」
(約20年前に畿内で起きた、三好に対する一向一揆か。)
善秀「あの時までは、浄土真宗の教義がすべてで、門徒達も幸せを感じていると思っておりました。」
善秀「ただ、戦いが終わった後…、たくさんの幼子の遺体を見た時…」
善秀「見た時に、悲しく、何かが違うと思いました。その時から、何が幸せなのか?、何が大事なことなのか?ということを今までずっと考えてきました。」
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