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「何が大事で、何が幸せかは人によって違うと思います。
ただ死ぬ為に生きるんではなく、生きる為に生きていけば、人はそれが何かを考え、努力していくんだと思います。」
そういうと、善秀さんが、私に対して深々とお辞儀をした。形的には土下座に近いものがある。
(マジで俺、調子に乗り過ぎた。この展開は考えてなかった。)
「善秀さん…、お願いですから、頭を上げて下さい。」
それでも頭を上げてくれないので、イスラム教徒ではないが、目には目をということで、土下座には土下座で返した。
約一分間、互いにそのままの形が続いた。
その後、善秀さんが頭を上げたのを確認して、私も土下座体勢から元に戻った。
善秀「相模さんのお話を聞き、これからは生きる為に生きていこうと思います。
そしてその素晴らしさを門徒の方達にも教え導いていこうと思います。」
「はい。何だか、生意気なことを申し上げてしまい、すいません。」
善秀「本当にありがとうございました。」
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