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善秀「それとこれを。」
(ん…、手紙かな?)
善秀「これは畿内に住む私の友宛の文です。相模さんのことも書いてあります。
きっと相模さんのお役にも立てるかと思いますので、旅の途中で寄ることがあったら、渡して下さい。」
「分かりました。お預かりします。」
(場所は畿内の…石山本願寺。ってあそこか。そこの下間頼次か。
下間姓の奴って本願寺にたくさんいるから誰が誰だがよく分からんな。)
帰路、小粒金を貰ったと同時に、大変なものを背負わされた感じがした。
(何か善秀さん、俺に過度の期待をしていた感じがするな。
まだ何をするかも決まってないけど、一生懸命頑張ることだけは、今日誓おう。)
暮羽に貰った小汚い着物とは不釣合いな綺麗な紫の袋を大事に抱えて帰り着いた。
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