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はぁ、と呆れの溜め息。
見た目通り学業に余り興味を持たない三沢は、腰を降ろしたばかりだと言うのに立ち上がり、廊下のキッチンへと向かった。
正確には、キッチンと一緒に備え付けられている冷蔵庫へと。
冷蔵庫を開け、三沢が取り出したのは缶のチューハイ五本。それをニヤニヤしながら幸せそうに抱えてテーブルへと戻って来る。
テーブルに缶チューハイを並べた所で、
「飲むぜ!!」
いやっほーい!! とはしゃぎだす三沢。無論、未成年の飲酒は現代日本では禁止である。
だが飲む飲まない以前に、桂零達は翌日学校がある。
「パス」
そう桂零が言ったのを無視するかの様に、
「わぁ!! よし、久しぶりに飲むぞー!!」と青井が声を上げた。
もう一度、はぁ、と呆れの溜め息を空気中に溶かした桂零は「お前ら明日しらねぇーからな」と吐いてもう一度〆の溜め息を漏らした。
未成年が……(以下省略)、と桂零は止めない。
生まれた時から合ったルールに従う理由を見出だせないし、学業という自分達の仕事を熟しているからだ。
その考えがあるからで、決して空気を読んだ訳ではない、と自分に言い聞かせた。
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