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(その豊満で素晴らしく美しい乳房を揉みしだきたいのですが一体俺はどうすればー!?)
こんな状況になってしまうと桂零は帰れない。そして、酒飲んどけば良かったなー。酔った勢いで揉めただろうなー。等と妄想が止まない。
言わずもがな、青井愛は美女だ。可愛いというよりは美しいという感じの綺麗な女だ。そんな美女が抱き着いている。そんな美女が自分にデレデレしている。
(理性よ理性よ理性さん。貴方が壊れない様にするにはどうすれば良いのでしょうかー!?)
欲望はある。捨て切れないのも事実。かと言って、彼女でもない女とイチャイチャする気は桂零にはなかった。
軽い男に見られたくないんだ、と言いそうな性格なのだ。
不意に、グイッと桂零の顔が引っ張られた。
目の前には青井の整った綺麗な笑みの表情。しかし、酒臭い。
「ちょっ……」言い終える前に、チュー、と。
(んんんんんんんんんん!?)
長い。少なくとも桂零には長く感じられたその時間。
頭がボーッとし、三沢のギャハハハハハと馬鹿らしい笑い声が耳に入るが脳に届かず抜けて行く。
酒臭さなんかはとおに吹き飛び、女性特有の甘ったるい体臭の乗った香水の香が桂零を襲った。
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