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画面には馬鹿の文字。三沢だ。
三沢がライカンスロープだという改めてな確認が頭の中を何周もグルグルと回って気持ちが悪かった。
ボタンを押し進めて、一応ながら中身の確認。
『遊ぼうぜ』
返信。
『だが断る』
ふぅ、と携帯を枕元に戻して天井を見上げる。
考えなければならない事は無数にあるが、考えたくもないので、ただただひたすらボーッと天井を眺める作業を続ける零。
(……暇だな)
言わずもがな、零に勉強するという選択肢はなく、遊びもないのでただそんな無駄な時間が過ぎて行くだけだった。
ボーッとしすぎて時計の秒針が動く音すら耳に入らなくなって来たその頃。
--トントン。と部屋の扉が軽い調子でノックされた。
「はぁい」
気の乗らない返事を返した零は寝転がったまま、視線だけを動かして扉の方を確認する。
ガチャリ、と扉が開いて入って来たのは、日本人形みたいで目のクリクリした小さな女の子--由紀だ。
「お兄ちゃん」
「どしたー」
零の三つ下の妹の由紀は、兄である零が可愛いと思う程可愛い女の子だった。だが--、
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