2人が本棚に入れています
本棚に追加
身体に激痛が走る…
立ち上がる事も叶わない
しかしセウルは力を振り絞って叫ぶ。
「ミラ…!!
無事なのか…ミラっ!?」
…返事はなかった。
視界に映ったのは、愛する者が血まみれで倒れている姿だった。
「…貴様ぁぁぁっ!!」
全身から業火が溢れ出る。
「いや~
素晴らしい能力ですねぇ。」
愛する者を殺したと思わしき男が、不敵に笑いながら言った。
『入滅の力!』
憎き男がそう叫ぶと、セウルの業火は消え身体から力が抜けていった。
「アル…クス……。」
セウルはそう言うと同時に目を閉じ、そして二度と開く事はなかった。
「貴方じゃダメなんですよセウルさん
もっと闇に染まってくれる
純粋な人でないと…
例えば…貴方の息子とかね!」
そう言うと男は、2人の子供が映った写真を踏み潰した。
最初のコメントを投稿しよう!