プロローグ

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  身体に激痛が走る… 立ち上がる事も叶わない   しかしセウルは力を振り絞って叫ぶ。   「ミラ…!! 無事なのか…ミラっ!?」   …返事はなかった。   視界に映ったのは、愛する者が血まみれで倒れている姿だった。   「…貴様ぁぁぁっ!!」   全身から業火が溢れ出る。   「いや~ 素晴らしい能力ですねぇ。」   愛する者を殺したと思わしき男が、不敵に笑いながら言った。     『入滅の力!』   憎き男がそう叫ぶと、セウルの業火は消え身体から力が抜けていった。   「アル…クス……。」   セウルはそう言うと同時に目を閉じ、そして二度と開く事はなかった。     「貴方じゃダメなんですよセウルさん もっと闇に染まってくれる 純粋な人でないと…   例えば…貴方の息子とかね!」   そう言うと男は、2人の子供が映った写真を踏み潰した。  
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