回想・姫君の呟き――

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回想・姫君の呟き――

あの日――雨に打たれる古城の中で初めて御会いした時の事を、私は鮮明に憶えています。 あの出来事は私にとって生まれて初めての冒険でしたし、何より、王家の未来を左右する事となった切っ掛けでもありましたから。 貴女もきっと、忘れる事なんてないでしょう? 貴女の未来も、あの日から変わって行ったのだから――。
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