1342人が本棚に入れています
本棚に追加
香奈と武が顔を見合わせる。
「言わせてくれなかったって、あんた何言ったの?」
「昨日、香奈に話した通りだよ。私は、先生のこと好きですって…」
「それを言えなかったの?」
「だって、先生が、わかったって…そしたら…女の子が部屋に来て…」
小さい子が自分の悪戯を白状するみたいに、私は必死に説明した。
香奈も、怪訝そうな顔をしながらも、真剣に聞いてくれた。
「か、香奈が言ってた、先生と仲良い子って、…かがわさんて子…?」
「名前はわからないけど…」
「すごく…せ、背が高くて、美人な子…」
「…ああ、うん。多分その子だと思う」
やっぱり。
そうなんだ。
あの子が先生と特別な関係なんだ。
今頃、二人で何してるんだろう…。
・
最初のコメントを投稿しよう!