裏切り者

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ズルイかもしれないけど…。 そうする事でしか、私は前に進めなかった。 「笑っちゃう…。昔、精算していれば、今は違ったかもしれないね…。」 涙が溢れた。 「はは…でも、今の私が出来ない事を高校生の私が出来るハズないよね…。」 ポロポロと溢れる涙。 「私さ…、実は、雅也は病気で、私を悲しませない様に別れた…とか本気で思ってた。」 泣きながら、笑う私。 情けない自分を笑うかの様に…。
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