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彼女は俺の幼なじみである。
年齢は俺より2つ下──16歳の女子高生なので、幼なじみっ言うより妹のような立場に近い。
家が近所なので昔からよく世話をしてやっていた。
毎日には、運命石の選択<シュタインズ・ゲート>の鍵という過酷な宿命を背負うことのできる素質があるのではないか。以前の俺はそんなことを考えたりもしたが、今はそれを改めている。
彼女にはいつまでも普通でいてほしい。
それが、今の俺のささやかな願だ。
8階まで上がって会場に入ると、安っぽいセットが作られていた。
ドクター中鉢タイムマシン発明成功記念会見と銘打たれている。
まゆり「それよりオカリンオカリン」
オカリンとさっきからやたら連呼されているが、それは別に俺の本名でもなければコードネームでもない。俺自身があまり気に入っていないあだ名というヤツだ。
倫太郎「まゆりよ、いつめ言っているだろう。俺のことをオカリンと呼ぶなと」
まゆり「えー?でも昔からそう呼んでたよ?」
倫太郎「それは昔の話だ。今の俺は“鳳凰院凶真”。世界中の秘密組織から狙われる、狂気のマッドサイエンティストだ。フゥーハハハ!」
まゆり「だって難しくて覚えられないし」
とにかく鳳凰院凶真は俺の真名なのだ。
まゆり「それに、岡部倫太郎と1文字も合ってないよー?おかしいね、えっへへー」
うーむ、実に幸せそうに笑っていらっしゃいやがる。
ちなみに岡部倫太郎という俺の本名は、間抜けな感じがして好きではない。
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