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「あ、逢氷!なんか食いたいモンでもあるか?」
逢氷が理駆の部屋に入るのを躊躇していたら、理駆の部屋のドアが開いて、そこから理駆が聞いてきた。
逢氷は一瞬フリーズしたが、すぐに意識は戻った。
逢氷は理駆の私服姿に動揺を隠せない。
露出度の高いタンクトップから、くっきり浮き出た鎖骨、うっすらと割れている胸筋が見えている。
少しでも前屈みになったら、二つの突起が見えてしまいそう。
逢氷の欲情は止まらない。
そして―――
「…理駆が、……食べたい………」
自分でもベタな台詞を吐いたと、逢氷は思った。
その台詞を発したことで、逢氷の箍が外れてしまった。
逢氷は理駆の部屋のベッドまで理駆を連れていき、ベッドに理駆を押し倒して接吻を交わした。
……逢氷が一方的にしただけだが。
理駆は手足をばたつかせ、必死で逢氷に抵抗する。
だが、交際経験すらない理駆は、接吻だけで力が抜け、抵抗すらままならなくなった。
逢氷は絡み合った唾液を下目で見て、その唾液を舌で掬い取った。
そして逢氷は理駆の服を捲り上げた。
理駆は頬を紅潮させ、涙目で逢氷を見つめる。
その顔を見た逢氷は、更に欲深くなる。
「ねぇ理駆……。
僕のこと、好きだよね?
僕が好きなら………僕のものになってくれるよね?」
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