君は僕だけのもの

好きだよ、理駆。

「……ねぇ、理駆」

帰り道中、逢氷は少し低い声で理駆に質問した。

「ん？どした？」

「…理駆はさ、雅也って子好きなの？」

「え？…まぁ、話してて楽しいかなー」

「……僕よりも？」

「っなーに言ってんだよ！逢氷が一番に決まってんだろ！」

逢氷は、理駆の言葉を聞いて安堵の表情を顔に出す。

だが、それもすぐに無表情へと変化した。

「…理駆。僕の家、来ない？」

「え？…あぁ、いいけど」

逢氷はその返事に少し口角を上げ、理駆の腕を引っ張った。

「あ…逢氷、そんなに急がなくても…」

逢氷は答えない。

だが、逢氷の目には、ぎらぎらと光が宿っていた。