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里見がボクの中に入ってくる
ゆっくり
優しく
熱い塊はボクの身体をボクの思考を より溶かしていく
嬉しいのに
何故だか泣きたくなるのは何でだろう?
『ちぃ…くるしいか?』
里見の声にボクは首を振る
行為そのものは苦しくはない
苦しいのは…もと違う場所
深く闇に潜む 奥深くにある場所が苦痛で悲鳴を上げている
『里見…里見…』
ボクはその闇に背を向けて目の前の里見を求める
熱い身体がボクを逃さないようにしっかり抱き止めボクを埋めてくれる
『あっ…あっ…里見…』
『ちぃ…ちぃ…』
もっとボクを呼んで
ボクを離さないで
もっとボクの中に入ってきて
こうして里見を繋ぎ止めて置きたいんだよ?
ずっと…
ずっと…
死ぬまで離したくない
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