灰かぶり姫と魔法の鏡

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シンデレラは廃れた村にいました。 淀んだ空気が流れるだけで、人など居ないのだと安易に分かりました。 「王子様…」 王子は確かに私の名前を聞き、私の手に口づけ、私を美しいと言った でも今、彼の傍に居るのは… あの時、私が馬車に乗った時、鏡は笑っていた? それは喜びに満ちていたかしら… シンデレラはそこまで考えていいえと、首を振ります。 「鏡は私を奪ったわ、自分の為に私を消したの。」 シンデレラは冷静になった頭で、自分と同じ鏡の表情を思い出していました。 あんなに悲痛に満ちた顔は自分だってしたことなど、ないと…
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